上海旅行記>いきなり夜景の町「上海」


(6月28日続き)

上海に着いたら、もう夜だった。

上海浦東国際空港は大変近代的な空港で、すばらしい設備を誇っている。リニアモーターカーの案内などもあり、日本より先を行ってるんだな!俺はそれを見に来たんだよ!と気分が盛り上がる。

中国への入国手続きは、以前香港からシンセンに入国したときと同じく、無愛想である。この無愛想というのは、5日間の滞在の間ずっと気になったのだが、中国人の一つの特徴でもあるのだ。「こんにちは」「ありがとう」「また来てね」みたいな挨拶は、一部のタクシーや外人向けサービス以外ではほとんどお目にかかることはなかった。挨拶という分野で言うと、日本人は個人的な挨拶はかけている人も多いが商業的な挨拶はほぼ完璧だと思う(「いらっしゃいませ」とか「ありがとうございました」とか)、英語圏では「Hi」とか「See you」とかないと気持ちが悪いくらいの感覚である。その点、中国の人にはそういうカルチャーがないようなのである。残念である。

その後、早速タクシーに乗り、予約しておいた「和平飯店(Peace Hotel)」に行こうとして「Peace Hotel」と言うが、タクシーの運転手さんは全く理解してくれない。それでガイドブックの「和平飯店」という文字を見せて初めて「ホーピンファンテン」と理解してくれた。一安心する。しかし、タクシーの運転手さんがこの程度だとすると、なかなか苦労するなと思った。これは実際そのとおりだったのだが、まあ英語が使える人の率ということで考えると、日本と同じようなものかなと思ったりする。

上海浦東国際空港から市内までは結構遠い。若い運転手さんが夜の高速道路を全速力でぶっ飛ばす。多分150キロは出ていたと思う。僕も車に乗るときは飛ばすので、感覚はよく分かるのだが、ウインカーも出さずに隙間に割り込んで行ったりするので、結構危ないなと思いながら見守った。

市内まではぶっ飛ばして約30分。約150元(約2100円)
上海のタクシーは外国人にとっては安いです。

途中、高層ビルの夜景を見ながら、和平飯店に着く。この和平飯店は元サッスーン商会というユダヤ系イギリス商人のビルを戦後改修してホテルにしたもので、高層ホテルが多い上海の中ではクラシックホテルという部類に属する。ただし、立地条件は最高で、他のどんな高層ホテルよりも観光に便利だと思う。

■宿泊)和平飯店(Peace Hotel) 1泊920元(約13000円)
http://www2.explore.ne.jp/news/article.php?id=12613&r=sh

あらかじめ、後ほど会うことになっていた赴任者のK君に予約してもらっておいたので、何の問題もなく部屋を案内された。

僕はインターネット接続環境をどうしたらうまくいくだろうかと、日本であれこれ考えていろんな装備を持参したのだが、部屋に入るとなんとパソコンが置いてある。裏側を見るとLAN端子があり、ブロードバンド接続している。それを持参したパソコンにつなぎなおすと、なんとそのままでブロードバンドだった。日本のホテルよりも進んでいるなとこれには驚いた。

今君の携帯電話に連絡し、近くの眺めのよいレストランで10時半に待ち合わせをした。
そこにはこんな風景が待ち構えていた!

左がテレビ塔、右が88階建てのGrand Hyattだ。Grand Hyattは雲の中に隠れていて、まさに摩天楼(天を摩する楼)である。このダイナミックな風景だけでも上海に来た甲斐があるというものだ。ちなみにこの夜景を見ている川のこちら側のことを「バンド(Bund)」と呼んでおり、朝は太極拳をする人がたくさんいたり、昼や夜は観光客がたくさんおとずれるスポットである。そして川の向こう側が「プートン(浦東)」であり、高層ビルが立ち並ぶ上海の新都心地区である。

実は僕が店を勘違いしていたこともあり、K君には迷惑をかけたのだが、しばらくして落ち合うことができた。

K君は、日本人赴任者としてソニー中国でこの2年間働いてきたのだが、一念発起、会社を辞めることとなり、もう明日日本に帰るという大変な日が今日だったのです。それでもいろいろお勧めのお店を教えてくれたり、中国の事情を教えてくれたりした。どうもありがとう!

■飲食)M on the Bund カクテル3杯180元(約2500円)
http://www.m-onthebund.com/on_the_bund

ちなみにこの店は上海でも最先端の店のようで、いわゆる「上海の金持ち」も沢山来ていた。うわさには聞いていたが宝石を埋め込んだ携帯電話を持った女性なども発見した。



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