上海旅行記>中国人はコピーの天才


(7月1日)

今日は事実上最終日である。買うべきものは計画的に買っていこうと思う。

また寝坊してしまったので、動き出したのは昼すぎである。

また「沙市屋台料理街」に入っていき、麺を食べることにする。前回入った店はやっていないようだったので、手前の違う店に入る。店に入って僕が日本人だと分かると、おにいさんが「ラーメン」というので、それでいいと言う。メニューには「牛肉拉麺」と書いてあるし、ラーメンは通じるのかもしれない。今日、今までなかったエアコンが新しく来た様子であり、大騒ぎで工事をしている。少しだけ筆談でお話したが、日本人のことは「トンジン(東人?)」というらしい。

■昼食)肉ラーメン 5元(約70円)
※今回のは山椒はあまり効いてなくておいしかった。

そのほかにもいくつか買い物をする。

■おみやげ)財布2つ 150元(約2100円)
■おみやげ)時計 350元(約4900円)

はっきいって、これら3つは偽ブランド品です。でも特に時計については、僕はこのメカニカルな動きに魅了されてしまいました。こんなものが5000円弱で買えてしまうことに驚きを感じて、手を伸ばしてしまったのです。多分偽ブランド品なんだろうなあとは分かっていましたが、あまりにマニアックなブランドだったので僕も知りませんでした。あとで調べたところ、そのブランドの本物の時計は、100万円以上もするのです。

確かにいい加減なところが多いです。秒針を止めることができないとか、31日の次に32日が出てくるとか、でもね、このなんていうか、メカニカルなつくりが単純に僕のハートを射止めたのです。僕にとってはブランドでもそうでなくても全然よかったのです。これが欲しくなったので、買ってしまったのです。

※ただし、偽ブランド品については本当に賛否両論ですので、よく考えて行動することをお勧めします。入国時に税関で没収される可能性もあります(本来は国内持込禁止です)し、それを購入する、それを使用するということはブランドの所有者の知的所有権を侵害していることになるわけですから、あまり気持ちのいいものではないということです。(上記画像ではブランド名が見えないように加工しています)

まあ、しかし、中国人のコピー能力の高さには驚きますよ。これが今日のテーマです。

予定外に時計など買ってしまったので、お金がなくなって来た。僕は新生銀行のキャッシュカードを持ってきたので、銀行内の「PLUS」のロゴのついたCDで中国元を引き出すことができました。新生銀行のカードを持ってなくても、「VISA」などのクレジットカードでもキャッシングサービスとしてお金を短期間借りることができると思います。

今日もいつもと同じように南京東路を西に向いて歩き、人民広場に位置する上海博物館に入ることにする。

■飲食)人民広場の露天商のソフトクリーム 1元(約14円)

■見学)上海博物館 入場料・音声案内機込み 80元(約1100円)
http://www.shanghaimuseum.net/

上海博物館は、陶器、磁器、青銅器、彫刻、書画、家具、民族工芸などのさまざまな物品を展示している博物館と美術館の中間みたいなところです。音声案内機は日本語で解説を聞けるので理解が深まります。ただし、恐竜の骨とかないですし、化石もないですし、そういう博物館を期待していくと裏切られますのでご注意を。

■飲食)博物館2階の喫茶店 お茶 30元(約420円)
※これは相当高いと思う。外国人料金ですね。

なお、上海博物館のみやげ物ショップは商品が大変充実しておりお勧めです。

■おみやげ)テーブルクロスに便利そうな染め布2枚 390元(約5460円)

今日は赴任者のSさんと夕食を一緒にしていただく約束をしており、博物館を出て新天地のほうに向かう。

■飲食)商店 スポーツドリンク 3元(約42円)
■飲食)商店 ソーセージ 2元(約28円)

買い食い全開状態だが、最終日にしてようやくいろいろできるようになったということです。

香港広場の一部は上海で2つ目となるITモールになっており、内部はやはり小さなパソコンショップに分けられている。ここでもパソコンは安いものがなく、がっかりしながらも何か買えるものがないか探す。面白いもの発見。

■おみやげ)ソニーブランドのマウス 50元(約700円)

これ、絶対にソニー製品じゃないです。これも偽ブランド品です。でも便利そうなので、一つ買うことにしました。多分、品質は問題ないと思います。しばらく使ってみます。

ITモールで考えたこと。つまり、IT製品といっても、ノートパソコンのように、外国製のHDD/液晶/CPU/OSなどを含むものは中国人が作っているようでほとんど中国人が作っていないことになりますから、全く安くないのです。しかし、このマウスとか、キーボードとか、無線LANとか、中国人が作っているものは、とても安いのです。だから、中国人にモノを売りつけようと考える前に、中国人に自分たちの仕事をさせればいいんです。

何しろ中国人はコピーの天才です。時計を見ても、マウスを見ても、ちゃんと導いてあげればとても高品質な製品を作る力があります。その人たちの人件費が日本など先進国の10分の1程度なのです。コピーさせて、味方につけることが重要なのです。例えばユニクロとか、デルとか、彼らは中国人をうまく味方につけて、自分たちの代わりをさせちゃったわけですね。人件費10分の1で。

ユニクロ「なぜ高品質・低価格が可能なのかについて」
http://www.uniqlo.co.jp/career/basic_info/vol3.html

デルの最新鋭工場「China Customer Center」
http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/publicity/ccc?c=jp&l=jp&s=corp

人件費10分の1のコピーの天才ですから、同じ土俵で争っても無駄なんだと痛感しました。

このあと、赴任者のSさんと新天地のスターバックスで会いまして、オフィスを見学させていただき、1221という中華料理を食べに行き、和平飯店1階の「老年ジャズバンド」を聞きながらいろいろとお話しました。Sさんどうもありがとうございました。



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