今回の欧州駆け足訪問の往復には、カタール航空を利用しました。往復ともドーハ空港で乗り継ぎまして、わずかな時間ではありましたが中東初体験となりましたので、そこで見たこと、考えたことを共有したいと思います。
近年、ドバイのエミレーツ航空、アブダビのエティハド航空、カタールのカタール航空という中東の三社が競ってアジア、アフリカ、ヨーロッパの多くの都市に就航しており、それぞれの本拠地の空港をハブとして運用しています。
直行便よりは時間がかかりますが、比較的安く行けるということもありますし、中東の空気を少しだけでも吸いたいということもあり、カタール航空を選んだ次第です。
しかし、カタールについては、中東の金持ち国であり、衛星テレビ局「アルジャジーラ」がある国というくらいの予備知識しかありませんでした。
Googleマップで調べますと、こんな立地条件です。イランとサウジアラビアの間、アラブ首長国連邦の隣です。なんとなく、政情不安定な印象を受けます。
ただし、それを言い出すとドバイも同じですし、あくまでも中東とはそういうところだと考えるべきなんだと思いました。
次にウィキペディアで調べますと、人口200万人強でGDP20兆円強と、日本よりも豊かな国であることが分かります。しかもこれは出稼ぎ労働者の数を含んだもののようですから、純粋なカタール人はもっと経済的には豊かなのです。
経済力のベースは、地下資源(天然ガスと石油)ですね。私たちの使っている電気とガスにもカタールから来た資源が含まれているようです。それで得た資金を使って、ドーハの都市開発をしたり、カタール航空を飛ばしたり、アルジャジーラを運営したりしていると。
政治的にはイギリス、アメリカとの関係が深く、アメリカ軍の本拠地がカタールに置かれているようです。
まず、羽田空港からドーハに向けて飛びました。搭乗手続きはJALが請け負っており、スムーズなものでした。飛行機も新しいもので、エンターテイメントには日本の映画もあって充実してました。
これ、実は離陸前の安全のための案内ビデオなんです。カタール航空はFCバルセロナのメインスポンサーをしているそうで、スター総出演。いきなりカッコいい演出でした。
これがドーハ国際空港です。いたって近代的な空港で、素晴らしいものでした。全体的に見て、航空会社として、空港として、日本ほどではないにせよ、かなり高い水準で運営されているという印象を受けました。
ただし、運行は遅れ気味で、乗り換え時間が往復とも2時間くらいだったのですが、往復とも遅れてしまって空港内を走ることになってしまいましたし、帰りは荷物が一つ届かず、翌日の便で送られてきました(お土産の入ったカバンでしたので、大きな問題にはなりませんでした)。
空から見たドーハの新都心です。旧市街から少し離れたところに高層ビルをガンガン建てたようです。
ただし、そこを過ぎるともうすぐに低層の建物だけとなり、また少し飛ぶと砂漠でした!
しばらく飛んで、街があったと思うとこんなものです。まあとにかく砂漠ばかりで、はっきり言って人の住むところではないという印象を受けました。
そこに石油が出てしまったがために、現代の貨幣経済の中で発展してきたんだなと思いました。
やっぱり、中東は一筋縄には行かないというか、いろんなことが日本とは違うのだろうなと。まあ乗り換えただけですからそれくらいしか言えませんが、中東初体験でした。
次回はできればドバイで一泊したいなと思います。
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